オペラ座の怪人 通常版 [DVD]

オペラ座の怪人 通常版 [DVD]

 一度目で感動し、二度目で理解する。繰り返し観て面白い映画である。

 原作は1909年発表の小説。その後多数のミュージカル、映画化されているが今回紹介するものは映画化されたものの中では最新作になる2004年のものである。

舞台は19世紀末のオペラ座で、新人女優のクリスティーヌ、恋人のラウル子爵、そしてオペラ座に昔から住み着いており、クリスティーヌに惚れ込んだ怪人。これら三人の愛を描いた作品である。

おなじみのテーマ曲等の強烈なインパクトをもつシーンから、カラー映像で進む場面とモノクロ映像で進む場面の時代の違い等、作品を通して静と動に満ちあふれている。
強烈なインパクトといえば、劇中で巨大なシャンデリアが登場するのだが、これはスワロフスキー社製のもので、一億二千万円程のものだそうだ。実際かなりの迫力がある。

 オペラ座の怪人、と言えばやはりテーマ曲である。作中序盤に大音量で流れるため少々驚くが、作品のイメージにぴったりの素晴らしいものだと思う。また、これには詞つきのものもあり、クリスティーヌと怪人が二人で歌う様は必見だろう。
更にサウンドトラックも発売されており、映像だけでなく音楽にも凝っている点を存分に楽しめるのではないかと思う。個人的にはマスカレードが気に入っている。

 このように私は本作に大満足しているのだが、墓所のシーン等、正直失笑してしまったシーンがある事も事実であり、また、人によっては受け付けない内容かもしれない。
とはいえ一時期非常に話題になった作品であるため是非一度観て欲しい。
映画館の大画面でのシャンデリアの迫力を今となっては味わえなくなってしまったのが残念である。